目次
タンニンの効果
タンニンによる阻害
これまでタンニンについてはある1つの効果があったことを説明しました。
一言でいえば「他の効果を下げる」というものでした。
タンニンと鉄分を摂取すると鉄分をせっかく摂取したのに吸収率が下がってしまう(阻害されてしまう)ということでした。
また、ダイエットを効果的にする方法の1つに運動をする前にカフェインを摂取していると、より脂肪を分解しやすくなることでしたが、お茶等にはタンニンがあるためカフェインの効果を下げてしまうということも説明をしました。
ダイエットとカフェインは関係性があるので気になる方は、他のページで書いたこちらの「お茶にダイエットの効果はあるのか?」を参考にしてください。
メモ
お茶やコーヒー等は日常よく口にするものなので、タンニンのおかげでカフェインの効果を下げているのはむしろいいことだといえます。カフェインを摂取しすぎると体によくありませんから。
一部の例外を除いてはタンニンは他の効果を下げて邪魔をしているようなもののように見えてしまいますが、このタンニンには様々な効果があります。
タンニンとは?
そもそもタンニンって何でしょうか?
まず、wikipediaなどはどういった説明をしているのか見てみると
タンニン (tannin) とは植物に由来し、タンパク質、アルカロイド、金属イオンと反応し強く 結合して難溶性の塩を形成する水溶性化合物の総称であり、植物界に普遍的に存在し ている。
wikipediaより
言葉が難しくて理解するのが難しいですね。
タンニンを説明するときに用いられるものとして有名なのが「お茶」と「柿」で、両者とも”渋み”というのがありますよね。そういった渋み・渋いと感じるものがタンニンだと思うといいでしょう。
ただ、これだと渋み以外にどういったものがあるのか全くイメージできないかもしれませんが、タンニンはポリフェノールの一部でもあります。
ポリフェノールとタンニン
ポリフェノールと聞くと体によさそうなイメージを持つ人が多いと思いますし、そうするとポリフェノールの一部であるタンニンも体によさそうなものなのかなというイメージがつくのではないでしょうか。
タンニンがポリフェノールの一部ということでポリフェノールに少し触れておきますが、ポリフェノールというと「赤ワイン」を思い出す人も多いでしょう。赤ワインにも苦味・渋みといったものがあることから、タンニンがポリフェノールの一部ということが分かります。
ポリフェノールの効果
ポリフェノールについてはこちらのページ「ポリフェノールの効果:赤ワインvs野菜・果物」で説明をしていますが、赤ワインだけでなくチョコレートや様々なものにも実は含まれているんですね。そしてその効果もいろいろあります。
美容関係の商品を使っている人はポリフェノールという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?また、サプリメントを使っている人もこの言葉を聞いたことがあるかもしれません。
効果について少しだけ紹介すると
・美容効果、腸内改善、動脈硬化予防、高血圧予防、殺菌作用といったものがあります。
ポリフェノールの一部がタンニンですので、これらの効果があるといわれています。
タンニンの効果
1.抗酸化作用
これは先ほど美容効果があるといったポリフェノールと同じで、タンニンにもこのような効果があります。肌は年齢とともに劣化(老化)していきます。
○ 活性酸素 適正値
× 抗酸化物質 適正値よりも低い
というように活性酸素が適正なのに対して、抗酸化物質が適正値よりも少なくなってしまうと老化が進むことになります。
活性酸素は最近と戦って体を守ってくれる役割をしていますが、活性酸素と抗酸化物質のバランスが崩れてしまうと活性酸素を抑制することができなくなります。そうすると活性酸素は悪い菌だけでなく、良い菌も攻撃をしてしまい老化が進むことになります。
そのため抗酸化物質を摂取することで活性酸素と抗酸化物質のバランスを保つことができ、老化を抑えることで美容効果を高めることができるといわれています。
2.殺菌作用
タンニンで一番期待できるのがこの殺菌作用でしょう。
1のときに細菌と戦って体を守ってくれていますので、体内に菌が入ってきても食中毒になりづらかったり(予防)、風邪、インフルエンザなどの予防効果も期待することができます。
3.腸内改善
腸内を整え便秘や下痢などにも効果があることが期待されています。
終わりに
タンニンはダイエットというよりもむしろ健康的な生活をするために欠かせないものであり、また健康的にダイエットをする上でも重要な役割を持っています。