カリウム
・水溶性
→水に溶けやすいので、ゆでたりするとカリウムの効能・効果は半減してしまいます。
カリウムの効能・効果
・体液の浸透圧を決定する
・酸・塩基平衡を維持する作用
・神経や筋肉の伝導関係の調整
・脳卒中予防
酸・塩基平衡を維持する作用とは?
ナトリウムとバランスをとってナトリウムの上昇を抑えつつ、カリウムは血圧を低下させるといった血圧を調整する効能・効果があります。
神経等の伝導関係の調整とは?
血圧に限らず、体の様々な機能の調整をしています。
主なものとしては筋肉の調整から人間の大事な部分である心臓機能の調整をしています。
脳卒中を予防するとは?
脳卒中にリスクを減らすことはできたが、心血管病や動脈疾患のリスクを減らすことはできなかった。
参照:厚生労働省 日本人の食事摂取基準総論 ミネラルより
ただ、カリウムは通常(健康な人)の場合、不足することはまずありません。
そうではなく、例えば下痢が多い人、多量の汗をかく人などの場合はカリウムが不足する場合があります。
カリウムの多い食品
カリウムの多い食べ物
肉まん340
ホットケーキ220
カリウムの多い豆類
大豆570~1900
あずき1500
納豆660~700
カリウムの多い魚介類
ほや570
ほたて420
うに340
えび:干しえび740、車えび430、甘エビ310
カリウムの多い魚類
焼き魚:あゆ510、鯛500、あじ490
生魚:鯛470、かつお430、ぶり380、まぐろ380、あじ370、すずき370
カリウムの多い肉類
生ハム470
鶏ささみ420
豚肉:ひれ410、もも350、ロース310
牛肉:ひれ370、もも330、ロース300
カリウムの多い野菜類
切り干し大根3200
パセリ1000
にんにく530
えだまめ490
ほうれん草490
かぼちゃ480
たけのこ470
サニーレタス410
カリウムの多い果物類
アボカド720
干し柿670
バナナ360
メロン350
キウイ290
カリウムの多いその他
昆布5300
わかめ5200
とろろ昆布4800
ひじき4400
切り干し大根3200
味付けのり2700
焼きのり2400
おもしろい食べ物
味噌汁は普通塩分が高いため、特に血圧が高い人は汁まで全て飲んでしまうのはよくありません。
だからといって味噌汁自体を飲まないようにと考えていらっしゃる人もいますが、味噌汁の具をたくさん増やすとそれだけで塩分は減ることになります。
味噌汁の具にカリウムが多く含まれているものを入れると、カリウムがナトリウムに働きかけて塩分のとりすぎを抑えてくれることが期待できます。
上記のカリウムが多い食品を見ると、味噌汁に入れる具によくある昆布、わかめなどはカリウムが驚くほど入っているので、味噌汁を作る場合はこのような材料を入れるようにするといいでしょう。
ただ、加工してある昆布等は塩分が多く含まれているのでできるだけ加工品でない自然なわかめを使うといいでしょう。
海藻類に限らず、他の食品もたっぷり入れた具だくさんの味噌汁にすると、塩分とりすぎを抑えることができます。
カリウムを取りたいからと偏った食生活をしてしまうと、逆に塩分を取りすぎてしまうことにもなりかねないので注意をしましょう。