多価不飽和脂肪酸ってなに・・
多価不飽和脂肪酸も栄養素の1つです。
感じが多くて少し難しそうなイメージがありますが、最近は注目度がアップし皆さんも実はなじみが深い栄養素かもしれません。
この多価不飽和脂肪酸は6系と3系に分かれていてなじみがあるほうは3系でしょう。
3系にはDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)などに分かれています。どこかで聞いたことのある名前ではありませんか?
特にDHAはまぐろ、さば、さんまなどに多く含まれていて、スーパーなどでDHAと記載されたのを見たことがある方ももしかするといらっしゃるかもしれませんね。
脂質の分類
ダイエットに限りませんが、
・カロリー
・炭水化物
・脂質
などは特に気になる栄養素で、カロリーや炭水化物はなんとなく分かるけど、脂質って何だろう?って思いませんか?
少し分かりやすく脂質を表にしてみましょう。
(脂質の分類)
不飽和脂肪酸 | 多価不飽和脂肪酸 | 3系 | DHA(ドコサヘキサエン酸) |
EPA(エイコサペンタエン酸) | |||
6系 | |||
3系,6系 | リノレン酸 | ||
一価不飽和脂肪酸 | オレイン酸 | ||
飽和脂肪酸 |
DHA,EPAはどこにありますか?
文字で説明するよりこのような表を見ると分かりやすいですね。
質・脂肪酸を全体的に見ておくと多価不飽和脂肪酸のことが分かりやすくなるので全体的な観点から見てみましょう。
脂質は大きく分けると不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸に分けることができるのが分かります。
不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸は何が違うの?
大きなイメージとして、不飽和脂肪酸はいい脂肪酸なのに対して、飽和脂肪酸は悪い脂肪酸といえます。ただ、だからといって飽和脂肪酸を含んだものをまったく食べないのはこの栄養素を補うことができないのである程度は摂取しておきましょう。
飽和脂肪酸の例としては牛などの脂やバターなどをイメージするといいかもしれません。
とりすぎは体によくないのが分かりますね。
飽和脂肪酸のとりすぎは、コレステロール値の上昇、心筋梗塞、動脈硬化へとつながる恐れがあります。
不飽和脂肪酸は体にいいとはいってもあまりにたくさん食べてしまうようなことはやめましょう。仮にそのようなことをするとどうなるのか・・・?
6系の場合、コレステロール値上昇、動脈硬化、心筋梗塞やさらにはがんのリスクが増加
それでは不飽和脂肪酸、飽和脂肪酸を別の観点から見てみましょう。こちらの方はすごく分かりやすいです。
常温で固まらない→不飽和脂肪酸
常温で固まる→飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸のように常温で固まらないとうことは人間で考えると血液が「サラサラ」であるのをイメージするといいかもしれません。血液がサラサラということは血圧を正常に保ってくれる働きをしているということでもあります。
体に良い油、悪い油というのを聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
不飽和脂肪酸はまさに良い油(脂)で、有名なのだとオリーブオイルなんかがそうですね。また、ごま油やまぐろ、さば、さんまなどに含まれている脂もこの不飽和脂肪酸です。
なんとなくイメージができてきましたか?
飽和脂肪酸
常温で固まってしまう飽和脂肪酸には先ほどいいましたがバター、マーガリン、肉の脂などがあてはまります。
常温で固まってしまうということは、人間で考える血液は「どろどろ」ともいえ、コレステロール値が上昇し、サラサラとは違って血液をうまく流すことができないために圧がかかることで血圧の上昇の要因にもなります。
脂質は不飽和脂肪酸、飽和脂肪酸に分けることができその両者について説明をしました。
今度はいい脂の不飽和脂肪酸をもう少し見てみましょう。
不飽和脂肪酸は一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分けることができます。
一価不飽和脂肪酸
一価不飽和脂肪酸のオレイン酸の代表的なものをあげると豆類などのアーモンド・ピーナッツがここに入ります。
がんのリスクを下げたり、コレステロール値を下げる働きがありますが、あまりに多くとってしまうとは動脈関係のリスクが上昇するので注意が必要です。
多価不飽和脂肪酸
多価不飽和脂肪酸の効果
①細胞膜の構成成分となることができる重要な栄養素
②エネルギーを生み出す栄養素
→エネルギーの代表といえば炭水化物、たんぱく質ですが、多価不飽和脂肪酸のエネルギー変換はこれらの2倍以上あります。
③悪玉とされるLDLコレステロール値を減らす働きがあります
そのおかげで中性脂肪を下げ、血圧を下げることにもつながります。
メモ
今まで3系と呼んできましたが、実は正確にはn-3系と呼びn-3系は多価不飽和脂肪酸の中でも特に循環器系へいい影響を与えることが多数報告されています。
厚生労働省の資料
総エネルギー摂取量の5%を炭水化物から多価不飽和脂肪酸に食べ替えを実施したところ、コレステロール値が減少していることが分かり、また、研究数を増やした場合であっても同様の結果が得られました。