目次
BMIと健康
BMIってよく聞く言葉ですよね。
学校、会社などで健康診断がありますが、中でも「BMI」は気になる項目かもしれません。
「BMIの値が下がった!」「上がった・・」などよくききます。
健康診断
最近の健康診断では、メタボ診断の項目として、一般的な診断項目にプラスしてBMIの項目も追加されるようになりました。
BMIとは?
BMI、BMIって言葉は使いますが、そもそもBMIって何なのでしょうか?
砕けた言葉で言うなら・・
BMIとは、「どのくらい太っているのかを知る数値」
もう少し正確にいうと・・
BMIとは、「体脂肪蓄積度(Body Mass Index)と言われ、『体脂肪の蓄積の程度』のことをいいます。」

BMIの出し方(計算方法)
BMIの値は簡単に計算することができますので覚えておくといいでしょう。
BMIの出し方は下記のとおりです。
BMI = 体重 ÷ 身長 ÷ 身長
身長はメートルで計算しますので、身長が160センチの人は1.6メートルとして計算をします。
BMIを実際に計算してみよう。
例)身長157センチ、体重60キロですと・・
体重60キロ ÷ 1.57m ÷ 1.57m = 24.3
BMIは24.3という値が出ました!
あなたのBMIはいくつ?
しかし、この値がどうなのか分からないと意味がありません。
「正常値なのか?それとも太りすぎなのか?」
それでは、次はBMIの基準値(正常値)を見てみましょう!
BMIの基準値(正常値)
BMI | 判定基準 |
~18.5 | 低体重 |
18.5~25 | 普通体重 |
25~30 | 肥満1度 |
30~35 | 肥満2度 |
35~40 | 肥満3度 |
40~ | 肥満4度 |
先ほどの身長157センチ、体重60キロはBMIが24.3でしたので、判定基準は「普通体重」となります。
この判定基準は男女とも共通となります。
2つの判定基準
実はBMIの判定基準は2つあります。
1.日本肥満学会基準のもの
2.WHO基準のもの
上記表は1の日本肥満学会基準のものになります。
判定基準の違いって何?
2つの判定基準の違いは分かりやすく、「肥満なのか?どうなのか?」という基準が違います。
1の日本肥満学会の場合は、BMIが25以上を肥満
2のWHO基準の場合は、BMIが30以上を肥満
なぜこのように2つ基準があるのか?気になりますよね。
これは肥満のラインを作ったデータが違うからです。
1の日本肥満学会は『日本人を対象』として肥満がどのラインかを決めました。
一方、2のWHOは『白人を対象』に肥満のラインを決めました。
メモ
日本肥満学会は25以上を肥満、WHOは30以上を肥満としていますが、WHOも25~30を過体重という判定基準になっています。
BMIの理想的な値は?
BMIは18.5~25が正常なもの・基準値であるということが分かりましたが、最も理想的な数値があります。
BMIの理想的な数値は22です。
22が理想的な数値というのがピンと来ない方もいらっしゃるかもしれません。
なぜ22なのか?
23ではダメなのか?
22よりも低い21の方が理想的な数値ではないのか?
なぜ22なの?本当にその根拠はあるの?
この疑問は下記を読んでいただけると分かりますし、BMIについて本当に知っていただきたい内容になっています。
BMIの本当の意味
BMIとはどのくらい太っているのかが分かる数値だという説明をしました。
しかし、そもそもなぜこのBMIがあると思いますか?
本当は太っていても問題ないはずなんです。
しかし、それでは問題があるからと健康診断で追加項目としているわけです。
BMIの本当の意味するところはズバリこれです。
BMIが高くなると『病気になるリスク』が高くなる。
それだけでなく『死亡率』も高くなる。
病気になるリスクが高いといってもどれほどのものなのか?
(病気を発症する危険度)
病気 | 危険度 |
糖尿病 | 5.0倍 |
高血圧症 | 3.5倍 |
胆石 | 3.0倍 |
痛風 | 2.5倍 |
心臓血管障害 | 2.0倍 |
関節障害 | 1.5倍 |
悪性新生物(ガン) | 確率増 |
「肥満・肥満症の指導マニュアル」日本肥満学会編集委員会より
肥満によって病気になるリスクが最も低いのが『BMI22』なのです。
そのため『理想とするBMIは22』となっています。
しかし、死亡率の場合はBMIが少し高いほうがリスクが低くなっています。
BMIと死亡率の関係
「多目的コホートに基づくがん予防などの維持・増進に役立つエビデンスの構築に関する研究(厚生労働省)」より
上記グラフはBMI23~24.9をの死亡率を1とした場合、他の「BMIの死亡率」を表したグラフになります。
グラフから分かること
BMIは高くなると死亡率が増しているのが分かりますね。
BMIが30以上になると、死亡率は23~24.9の2倍になることが分かります。
これは驚きのデータですが厚生労働省が発表しているものですので信頼性あるデータといえるでしょう。
また、これも驚きですが、BMIは23~24.9より低いほど死亡率が増しているのが分かります。
特にBMIが19未満の場合は死亡率は2.2~2.3倍にもなっています。
つまり、BMIから・・
太りすぎも問題ですが、痩せすぎも問題であることが分かります。
太っている人
ある医師が書いた本だとこう書かれてあります。
「太っている人は寿命が短い」
死亡率と言われても少しピンとこないかもしれませんが、「寿命」と言われると途端に身近なものに感じてしまいますね。
太っている人は、寿命が短くなるのは嫌だからと急激なダイエットをしてはいけません。
そのような過度のダイエットは体に負担をかけてしまい健康を害してしまいます。
寿命を長くしようとダイエットをしてもこれでは本末転倒です。
太っている人が病気等のリスクを軽減できるのは、今の体重に5%をかけた数値です。
そして、それを6ヶ月程度かけて減らすのが健康的にもいいと言われています。
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